桜の季節がやって来たというのに、会社時代の同僚がやって来ない。<br />特に宮本が来ないことが気になっていた甲斐は、南紀に住む宮本に電話をするが、電話に出ない。<br />翌日、宮本の娘から電話が届く。<br />宮本は闘病中だった――。<br />定年退職後の人生を描く秀作、人生の末期に近付いた男たちの友情の物語。<br />