朋輩タクシー運転手が何の動機もなく無差別に三人連続で殺害されたことで、箭内万作が本格的に動き出す。<br />被害者の三人の履歴を調べているうちに箭内はある共通点を見つけ出す。<br />三人共に前職が玉田興業という会社だった。<br />玉田興業はタクシー会社である。<br />その会社の運転手だった三人は朋輩タクシーに引き抜かれた。<br />しかも、引き抜きの条件としてあるものを運ぶ仕事が義務付けられていたことがわかる――。<br />