ブティックの女
舞台はイタリア北部コモ湖畔の風光明媚な田舎町ベッラーノ。
アンナ・モンターニの夫は徴兵され、ソ連の戦場に送られて行方不明となってしまう。
戦争は終わったが、夫は何年も帰ってこないため、戦死したのかどうかも分からない。
結局、夫の消息について何の手がかりもないため、彼女は自分が未亡人になったのかどうかも証明できない日々が続く。
戦後まもなくのイタリアで、決して豊かとはいえない時代を生きる普通の人々が、それぞれ自分の幸せを求めて日々を生きている。
しかしそんな生活の苦労がこれ見よがしに悲劇的に描かれることなく、ユーモアと奇妙さを伴いながら、人生の悲哀が笑いとともにそこはかとなく描かれていく。
一生懸命に生きるがゆえに噛み合わず、未亡人をめぐる展開はあらぬ方向へと次々と展開していく、可笑しいながらも、どこか温かみに包まれた、そんな不思議なストーリーです。
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