「俺の身体は、おまえのものだ」若くして組を継いだ怜史の傍らに常に侍る男・門倉。<br />犬のように忠実に仕える男と怜史の関係が対等になるのは、ベッドの中だけだった。<br />沈着な男の、骨まで喰らいつくそうとするかのような愛撫に乱れながらも、怜史にとってこのセックスは、門倉の忠節に対する餌でしかなかった。<br />しかし、組長継承に異を唱える輩に怜史が命を狙われた時、初めて犬は命令に背いた。<br />自分を護るために――!?