「そんな、捨て猫みたいな顔で見上げるなよ」ある雨の日、保育士の康之は、『壱悟』と名乗る少年を拾う。<br />優しくされることに不慣れで、他愛のないことに柔らかい笑顔を見せる壱悟。<br />かと思えば、性的に奔放で、腕の中では淫らに啼いてみたり……その掴み所のなさは、まるで子猫のようだった。<br />突然始まった生活の中、クルクルと表情を変える壱悟に、康之は次第に惹かれていく。<br />しかし、彼は忽然と姿を消してしまって――!?