自身が勤める会社の社長に呼ばれた乃坂は、突然息子の家庭教師を頼まれる。<br />大学に行かないと反抗しだした息子を説得してくれないかということだった。<br />打算も働いた彼は、その依頼を承諾するが、紹介された息子は、数日前にホテルに誘われ、三万円で抱いた青年・一希だった。<br />動揺しつつも、裕福に育った子供の反抗期だと思っていた乃坂だが、一希の時おり見せる孤独そうな表情は、単に反抗期だけだとは思えなくて……。<br />