久瀬家の若き後継者・有羽は、ボディガードの史道と静かに暮らしていた。<br />対人恐怖症の有羽にとって彼は、幼い頃から傍にいる大切な『犬』。<br />全てのものから護ってくれる史道の腕の中でだけ穏やかでいられた。<br />だが、三年ぶりに現れた義兄に心を開きかけた有羽は、その無防備さを諫める史道に淫らなお仕置きをされてしまう。<br />「命じなさい――犬は主に従う生きものです」大人の男に戻った史道の濃密な愛撫に、有羽は翻弄されてしまい……。<br />