代議士である兄の秘書を務める真宮理史は、有力議員に愛人になれと迫られているところを財界の若き名士・松平将之朗に助けられた。<br />が、安堵したのもつかの間。<br />真宮は紳士的な態度を豹変させた松平から「アイツに身を売るぐらいなら俺にしておけ」と唇を奪われ、「庇護に入れば政敵から兄を守れる」とも唆されて、繊美な体を許してしまう。<br />それが淫欲に塗れた癒着─密月─になると知りながら…。<br />