ベストセラー作家として成功をおさめていた北園貴文は、十数年前に手酷い裏切りを経験した。<br />狂おしい恋心を封じ、新しい土地での生活にようやく慣れてきた頃、彼の前に出版社の社長として現れたのは、かつての恋人・松平紅也だった。<br />思いがけない再会に戸惑い動揺する北園に、松平は「話をしたい」と告げる。<br />忘れたい過去に触れられることを頑なに拒んだ北園は、激情に駆られた松平によって強引に組み伏せられてしまい―。<br />