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さりさりと雪の降る日

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夕暮れのことでした。
勤め帰りの道で三色すみれに会いました。
それは今まで見たどんな三色すみれでもありませんでした。
すっと背を伸ばして、まっすぐ夕空をあおいでいました。
体のすみずみにまで凛と神経をゆきわたらせているのがわかりました。
夕空をあおいではっとしました。
金星が明るく輝いていたのです。
三色すみれは金星と交信していたのでした。
昼と夜のあわいのほんの束の間、薄紫の夕暮れ時、三色すみれは自分の思いのたけを金星に打ち明けているようでもありました。
私は昔出会ったなつかしい少女のことを思いだしました。
しきりに音楽が流れていました。
私もまた交信しようとしているのに違いありません。
はるかなる未知のものへ、教室の子どもたちへ。
―あとがきより抜粋―




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