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そのあと ひとは

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山路を往くバスの窓に、今、樹の枝から離れたばかりの葉が当たります。
私は、嬉しくなります。
葉っぱと挨拶が交わせるからです。
葉は、「さよなら!」や「またね!」や「ヤッホー!」や「たのしかったよ!」など、さまざまな挨拶をしてくれます。
なかには、黙ったままの葉も、もちろんありますが。
猿が眼の前の山を駆け上がっていったり、バス停に立っていると、貂が巣穴に帰ろうとしているところに出くわしたりします。
みんな、頑張ってるなあと思います。
空と山と樹と鳥と川と草と動物と…そして人と、みんなで生きてるんだなあと思います。
―あとがきより抜粋―




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