ちいさなともだち
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あらためて云うまでもないことですが、成長過程にある子どもたちの感受性は、大人よりもはるかに豊かです。
同時に言葉へのこだわりも強く、それは、事実に対する妥協のない姿勢にも通じています。
子どもたちにとって、言葉は常に新しい。
なぜなら、言葉を知ることによって、彼等の前に日々新しい世界が開けて行くからです。
言葉にこだわるのも当然でしょう。
だが彼等が大人になるにつれて、言葉は次第に使い古され、不正確となり、形骸化して行きます。
新しい事実に対する驚きも発見もうすれて、常識だけがまかり通るのです。
詩が、このような言葉の形骸化や思考の常識化に対する一つの挑戦であるとすれば、子どもたちこそ詩の最良の読者であり、批評家でもあるといえるでしょう。
こう考えてくると、少年詩や幼年詩を書いて発表するのがこわくなるのですが、今も自分の中にある子どもの心につき動かされて、このような詩集を作りました。
子どもたちと、子どもの心を失わない大人の方々に読んでいただければ幸いです。
―あとがきより抜粋―
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