のはらでさきたい
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むかし、石を投げつけてけものや鳥をしとめていたころ、腕をいためた男は、それがしぜんに回復するのをまつあいだ、なにをしていたろう。
石けりをしたり、おはじきをしたり、手のなかの小石を鈴のようにならしたりして、あそんでいたかもしれない。
右の肩を半年ほど病んだことがある。
この詩集におさめたほとんどの作品は、鉛筆をにぎるのも苦痛だったそのころ、ことばを小石のようにころがして、「うた」と名づけたノートに書きとめておいたものである。
たまには病むのもいい。
―あとがきより抜粋―
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