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レモンの車輪

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この詩集「レモンの車輪」をお読みくださった方は、私の詩の素材のほとんどが、物、あるいは動物になっていることにお気付きになられたと思います。
日々の生活の中で、色々な物を見つめているうちに、その物の気持ちになって考えることのおもしろさを知り、そうすることによって、不思議に自分をも見つめられるように感じられるからです。
時には、どんなに丁寧に見ていても、その物の気持ちになりきれないことがあります。
そういう時のことを後で考えてみますと、それは私の一方的な見方を変えようとしなかったところにあるような気がします。
人は、相手の気持ちになって考えることが苦手です。
ところが相手の気持ちになるということは、逆に自分を見つめ直してみることなのではないかと思えるのです。
―あとがきより抜粋―




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