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木の声 水の声

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木ほど、いのちを感じさせてくれる生きものはいない。
そばにいるだけで、からだの中が流れ出す。
流れ出すものがいったい何なのか、ぼくにはよくわからない。
だけど、それが、とおいとおいむかしから、木のからだの中にも、ぼくのからだの奥深くにも、流れつづけてきたものであることは、まちがいないだろう。
水ほど、生きていることを思い出させてくれるものはない。
水辺に行くと、ぼくはいつも、腰をおろして、水の音にからだをゆだねたくなる。
その音を聴いていると、からだの中の深いところ、外側からはるか遠いところで、こだましていることに気づく。
木の声も、水の声も、今まで詩を書いてきて、ずっとぼくの中で鳴り響いていたものだった。
これからも、じっとその声に耳をすまして、全身で聴いていきたい。
―あとがきより抜粋―




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