泪壷
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……覗き込むと壷の中は広々としていた。
手当たりしだいに、愛しんできた品々を壷に投げ入れた。
雛も、ノートも、画集も、表紙の千切れるまで読んだ朔太郎の詩集も。
ビー玉も、ネックレスも、履きなれたサンダルも。
壷は入れても入れても、なお、ゆとりを残していた……。
かげろうのように揺らめきながら心に沁みる泉響子の幻想世界!泉響子幻想シリーズ2
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