まつよい
■あらすじ作詞家として活躍している一柳忠(ひとつやばぎ あつし)という主人公の現在と過去の思い出を通して、薫子という女性の青春が書かれたお話。
忠が中学の同窓会幹事として電話をしているシーンから物語は始まる。
1人だけの仕事部屋で世捨て人のような忠は、電話をしながら中学3年生の受験直前の時期のことを思いだす。
次々に思いだされる高校受験直前の3ヶ月の思い出。
その主役は薫子という魅力的な女の子だ。
同窓会で高齢になって恩師たちに電話をしながら、交差するように思い出も蘇る。
大学生になり、社会人になり、徐々に現代とリンクし出すと、忠はもう終わったといわれるようになった理由も明らかになる。
まつよいは十五夜の前夜の月のこと。
人はいつ未熟から脱するのか? 一つの答えに主人公たちは到達する。
■著者プロフィール1965年東京都文京区生まれ。
中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。
競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店、市場調査会社、団体職員などをしながら、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストとしてデビュー。
『Golf Planet』はゴルフエッセイとして複数の日本一の記録を保持している。
2013年、『化粧咲き』が第1回マイナビ電子書籍コンテストで入選し、小説家としてもデビュー。
他に『ヒーローたちにララバイを』の著書がある。
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