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唯一神の憂鬱

その日、俺は白い部屋の中にある白いベッドの上に横たわった状態で、目を覚ました。
交通事故か? それとも火事? 両目がチカチカして、身体を起こすと側頭部が激しく痛む。
やはり火事か? そんなことを考えながら、しばらくぼおっとしてベッドの縁に腰掛けていると、ドアがノックされて事務員風の男が現れた。
エノキヅと名乗るその男は言った。
「貴方は神として、この世界に転生したのです。
絶対的な力を持った唯一神として……」。
俺が絶対的な力を持った唯一神!しかしエノキヅが語る唯一神とは、俺が想像していたものとはほど遠いものだった……。
俺とエノキヅのすれ違う会話がシュールなファンタジー短編小説。
第1回マイナビお仕事小説コン入選作品。




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