僕は令和で棋士になる
正徳元年11月9日。
次期名人を争う渦中にいた天才少年棋士・伊藤印達は、日本橋駿河町の呉服屋に仕立てが終わった小袖と羽織を引き取にいく途中だった。
「悪いことは言わねぇ、巾着を置いてさっさと失せな」腰に太刀を帯びた男たちに取り囲まれた印達は生い茂るススキのなかに飛び込んだ―。
眼を開けるとそこは令和2年の東京。
あらゆるものが江戸とは違う世界だった。
15歳で肺結核のため夭逝した実在の将棋指し・伊藤印達が、死の1年前に羽生善治、藤井聡太が生きる現代にタイムスリップしたら…。
『時空棋士』で将棋ペンクラブ大賞優秀賞を受賞した新井政彦による、新しいタイムスリップ将棋小説!
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