幼いころから怪異に愛される体質でよく怪奇事件に巻き込まれる頼寿(よりひさ)。<br />満月が輝くある春の夜、彼は邸にある桜の木の前に呼び出される。<br />彼がそこに向かうと、頼寿を呼び出した男は木の下に倒れていた。<br />殺人の嫌疑をかけられた頼寿を助けるべく、友で陰陽師の千景(ちかげ)は彼とともに真相を探ることに――。<br />怪異に愛される貴族と彼を守る堅物陰陽師が都で起きる怪奇事件を解決していく