北海道の厳しい大自然の中で、もがく農民たち。<br />野生児、広岡仁右衛門。<br />彼は真面目に働けば誰よりも大金を儲けることができるのだが、不幸が重なり何もかもうまくいかなくなる。<br />生きていく厳しさ、そして凄まじい描写で最後まで目が離せない。<br />アダムとイブの息子、カインのようにどこまでも彷徨の人生を歩むのが、広岡仁右衛門であり、我々なのか。<br />