弟の二郎の目線で兄、一郎の苦悩を描いた作品。<br />大学で学問を教えている一郎。<br />しかし彼には誰にも理解されない苦悩と孤独があった。<br />妻からも家族からも疎まれ、弟には妻と一晩泊ってくれなどと言い出す。<br />偶然にも災難に遭い泊まってしまうが……人間を深く見つめた漱石ならではの名作。<br />夏目漱石、後期三部作の一つ。<br />