小説家との恋を沈静化させようとする母親。<br />心の平和を求め、愛の無い結婚へ逃避した菜穂子。<br />しかし菜穂子は結核を患いサナトリウムに入院することになる。<br />幼なじみの青年との淡い感情。<br />また夫と姑との葛藤を描く。<br />ある日、菜穂子は衝動的に療養所を抜け出し新宿へ向かう……堀辰雄の晩年の代表作。<br />