「見たものでなければ描けませぬ」良秀は、地獄絵図を描くために弟子を鎖で縛り上げ、梟につつかせる。<br />しか描けぬところがある。<br />燃え上がる牛車の中で焼け死ぬ女房の姿見たいと願う。<br />果たしてそこに見たものは……。<br />