美しい自然に囲まれた高原のサナトリウム。<br />結核に冒されている節子に付き添い死の影におびえながら、二人で残された時間を共に生きる物語。<br />生の意味と幸福感が描かれ、風のように去ってゆく時の流れ。<br />生きることよりは死ぬことの意味を問うと同時に、死を越えて生きることの意味をも問うた堀辰雄の代表作。<br />読みやすくするため、現代の言葉に近づけました。<br />