闖入者
論理的な作風の本格探偵小説家、大阪圭吉の短編三本を収録。
「闖入者」富士山の裾野の別荘で画家が死亡した。
しかし発見された部屋からは見ることのできない富士山が描かれていた。
これはダイイングメッセージなのか。
妻とその愛人が殺したのか。
または事故死か。
「デパートの絞刑吏」ある夜、デパートの宿直員が殺されビル下へ投げ落とされた。
その死体のそばにはデパートから盗まれた高価なダイヤのネックレスが……。
強盗殺人なのか。
青山喬介の名推理がさえる。
「灯台鬼」海中に突きだした岬に立つ灯台で濃霧の夜の異変。
灯台の頂上で男が殺され、大岩が暴れまくったように転がっている。
それは幽霊か化け物か、人間の手ではとうてい運ぶことはできそうにない大岩。
水産試験所の東屋が洞察する。
※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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