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蒲団・少女病

「蒲団」私小説の草分けとなった作品。
妻子ある30代後半の文学者、竹中時雄。
若くて美しい横山芳子という弟子を下宿させ、恋をしてしまう。
しかし芳子に恋人ができると時雄は横恋慕し、別れさせるために故郷に帰してしまう。
芳子が出て行った部屋で蒲団やら寝間着の彼女の匂いを嗅いで涙する。
性欲と悲哀と絶望。
「少女病」杉田古城は37歳の妻子ある会社員。
元は文学者で大きな体と醜い容姿からは想像もできない繊細で美しい少女小説を書いていた。
今は通勤電車や道で見掛ける女の子を観察しては空想に耽るのが至高の楽しみの毎日。
ある日、すばらしく美しい少女に見とれてしまい満員電車から転落し事故死してしまう。
※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。




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