少年が林の中で出会った少女。<br />小鳥に話しかける少女はどこか不思議で少年の心を惹きつけた。<br />二人が再会したとき、岩は馬に変わり、どこまでも続く大草原が現れる。<br />二人は幻想の中をどこまでも駆けていく――。<br />見えないものを見、空想の世界に浸ることのふるえるような喜び――これを少年に伝え、少女は去っていった。<br />白い花びらを残して。<br />