ぼくは街でひとり暮らす猫。<br />だれもぼくのことを気にとめない。<br />道端の石ころと同じ。<br />でもある日「こんばんは」と声をかけてくる人間がいた。<br />紙版画で描く、ある黒猫の物語。<br />