世界が私たちに恋をした――。<br />別に一緒に暮らさなくても、二人がたどる道はいつも家路で、二人がいる所はどこでも家だ……。<br />互いにしか癒せない孤独を抱え、剥き出しの世界へと歩き始めた恋人たちの旅立ちを描く。<br />限りない清らかさと生きることの痛みに彩られた、静謐な愛の物語。<br />[挿画・MAYA MAXX]