弟はいつでも、この完璧な土曜日の記憶の中にいる--病に冒された弟との日々を描く表題作、海燕新人文学賞受賞のデビュー作「揚羽蝶が壊れる時」に、第二短篇集「冷めない紅茶」を加えた、かぎりなく透明で瑞々しい最初期の四短篇。<br />