「清美、幸平、とうさんは死ねる。<br />今日も一日、元気で死ねる」職場という地獄に毎朝死ぬ思いで飛び込んできたおれだが、過酷なノルマと上司の横暴にいよいよ耐えきれなくなり……。<br />妻子はあれど、学歴も根性も甲斐性もない。<br />行き場を失ったおれが最後に見出した、思いもよらない活路とは。<br />貸金業の舞台裏と、追い込まれた者の悲哀。<br />人生のどん詰まりをリアルに活写して、なぜだか妙に笑わせる、断然オリジナルな長編小説。<br />