「結婚したい女ができた」と明かした十日ほど後、警官が自宅で首を吊った。<br />その二日後、河原で風俗ライターの死体が見つかる。<br />後輩の自殺に疑問を抱き独自に聞き込みを続けていた警部補・須貝は、二つの不審死をつなぐ‘女A’の存在に行き着くのだが――。<br />「善人の罪科」と「悪人の正義」が交錯する、美しくも哀しき愛の物語。<br />33万部突破『ピース』の著者が警察組織の歪みに迫る傑作ミステリー、待望の文庫化!