幼少期、両親を火事で亡くした新門辰五郎は、町火消十番「を」組の頭取・町田仁右衛門に引き取られる。<br />火消や喧嘩の仲裁で男を上げ、遂に「を」組を継承。<br />その名を慕い国定忠治ら名だたる侠客が草鞋を脱ぐ。<br />そんな辰五郎を見込んだ勝海舟は、のちに第十五代将軍となる一橋慶喜に引き合わせるが!? 文庫書き下ろし。<br />〈解説〉細谷正充