歳時記は俳句を詠む人だけのものではない。<br />季節を知り、人生を生き抜くため、私たちが祖先から受け継いできた知恵が詰まっている。<br />すべての日本人の心情と生活の原点なのだ。<br />本書では四季を彩る花々を中心に、雲雀などの鳥、薫風などの気象、涅槃会や酉の市など年中行事、そして芭蕉忌に至るまで、一年の折々にあらわれる豊富な事物を、古今東西の句歌詩文を通して味わう。<br />巻末に俳人・宇多喜代子氏との対談を収録。<br />