作家、評論家をはじめミステリーマニアの集まる下宿屋・時鐘(とけい)館。<br />編集者の催促を前に「原稿は一枚も書けていない。<br />勝手ながら『消失』する」との手紙を残し、締め切り直前の老推理作家が姿を消した。<br />翌朝、発見された不格好な雪だるまに彼の死体が。<br />犯人は編集者なのかそれとも…。<br />マニアたちの展開する華麗でシビアな推理の行方は? 傑作ミステリー短篇集。<br />