故郷仙台を激震と大津波が襲った。<br />東京の「私」はその時、テレビを見ながら携帯電話を握りしめていた――。<br />都内在住の作家・悠、そして宮城で被災した悠の母親、妹の視点で描いた、これは葛藤の記憶、そして永遠の記録。<br />宮城県出身の気鋭作家・穂高明が、5年間迷い苦しみながら書き上げた魂の物語。<br />