小西行長を主力とする第一陣に従い渡海する大森衆。<br />六左衛門は待ち受ける城普請の激務に暗澹たる思いになるが、戦端が開くと、石工たちも否応なく戦乱に巻き込まれる。<br />快進撃を続ける日本軍。<br />人買いに奔走する以蔵。<br />父や十蔵の消息が途絶え胸を痛める於根。<br />朝鮮出兵の罪と翻弄される無名の人々を描く渾身の長編、堂々完結。<br />