リィの身体が光る。<br />黄金の髪は輝き、額には第三の眼のごとき濃緑の宝石をはめ込んだ銀細工の輪。<br />腰に剣を佩くその姿は――シェラのよく知る第一級の戦士の雄姿だった。<br />「おまえが迎えに来てくれ」という一言をシェラに残して、リィは暴走するルウの元に跳ぶ。<br />たとえ二人の再会が死を意味したとしても……。<br />暁の天使たち、完結篇。<br />