直木賞作家・角田光代が全力を注いで書き上げた、心ゆさぶる傑作長編。<br />不倫相手の赤ん坊を誘拐し、東京から名古屋、小豆島へ、女たちにかくまわれながら逃亡生活を送る希和子と、その娘として育てられた薫。<br />偽りの母子の逃亡生活に光はさすのか、そして、薫のその後は――!? 極限の母性を描く、ノンストップ・サスペンス。<br />第2回中央公論文芸賞受賞作。<br />