お江戸は神田の小間物屋、女房・お葛は二十七。<br />お気楽亭主に愛想つかし、家計はいつも火の車。<br />それでも風物たのしんで、美顔の探求余念なし。<br />ひとの恋路にゃやきもきし、今日も泣いたり笑ったり。<br />あっけらかんと可笑しくて、しみじみ愛しい、市井の女房が本音でつづる日々の記録。<br />