父の勲章 (室生犀星文学賞)
好きだった白菊で埋め尽くされた父の棺に、私は一冊の手帳を納めた――堅実なサラリーマンだった父は「犯罪をした者及び非行のある少年の改善更生を助ける」ことを使命とする保護司の顔も持っていた。
主を失った書斎で、ふと目にしたある「遺品」。
かつて、父を訪ねてくる少年たちを苦々しく思っていた「私」の脳裏に一人の男の記憶が立ち上がる……。
雪の北陸を舞台に「私」が辿った、父を送る旅路の記録。
電子書籍オリジナル作品。
【第四回室生犀星文学賞受賞作】
更新中です。しばらくお待ちください。