夫の誠一郎、愛犬の茶々とともにアメリカで暮らす鈴子。<br />病に倒れた母を見舞うため、日本への里帰りを決めた矢先、雪嵐で停電に……。<br />雪に覆われた闇のなかで甦るのは、甘酸っぱい約束か、青く苦い思い出か。<br />色とりどりの記憶のなかから、鈴子が見出した光とは? 恋愛小説の名手があたたかく切なく描く家族の物語。<br />