本当の父親は光源氏ではなく、亡き柏木なのか。<br />苦悩する薫中将。<br />そして、その疲れた心を癒すが如く現れた美しき姫・大君。<br />心の迷路を彷徨う薫であったが、陰陽師白鴎の力を借り、ついに冥界より召還された柏木と対面する。<br />真実が明らかになり、静かにすべてを受け入れて、前に進もうと誓う薫。<br />だが、その背後には凶悪な魑魅魍魎が迫っていた。<br />シリーズ完結篇。<br />