伊賀の隠れ里から江戸へ出て、正体を隠し町医者となった上忍・笹川了潤。<br />長身・白皙・頭脳明晰と、一見完璧なこの男の難点(?)はただ一つ、「三度の飯より死者が好き」――。<br />怪事件に挑み、謎の蘭学者の影を追い、見えない「敵」と相まみえるまでの、大江戸ふしぎ事件帖。<br />『御役目は影働き――忍び医者了潤参る』改題。<br />