夫の両親と同居する塔子は、可愛い娘がいて姑とも仲がよく、恵まれた環境にいるはずだった。<br />だが、かつての恋人との偶然の再会が塔子を目覚めさせる。<br />胸を突くような彼の問いに、仕舞い込んでいた不満や疑問がひとつ、またひとつと姿を現し、快楽の世界へも引き寄せられていく。<br />上手くいかないのは、セックスだけだったのに――。<br />『ナラタージュ』の著者が官能に挑んだ最高傑作!