日の神は、いま、私の生を見棄てられた――!落日の砂漠に葬列は消えゆく。<br />哲人皇帝の波瀾の生涯、最終巻!輝かしい戦績を上げ、ガリア軍を率いて首都へ戻るユリアヌスに、コンスタンティウス帝崩御の報が届く。<br />皇帝に即位した彼の果断な政治改革にゾナスら旧友は危惧を覚えるのだった。<br />そして、ペルシア軍討伐のため自ら遠征に出るが……。<br />歴史小説の金字塔、堂々完結!【全四巻】 〈解説〉山内昌之 〈巻末付録〉対談「長篇小説の主題と技法」