※<ご注意ください> 本書は、二〇〇五年四月に刊行された作品を改版して電子書籍化したものです。<br />帰郷した重兵衛が重臣たちに隠居の覚悟を告げている頃、その諏訪家に向けて、将軍の御朱印状が江戸を出立した。<br />この使いの行列が、重兵衛出奔の端緒となった市之進斬殺や、忍びによる目付頭襲撃、江戸留守居役・塚本の死などを、三十年前のある騒動に結びつける口火となる。<br />すべての謎が、今明らかに――痛快時代小説シリーズ、第一部完結!