あらゆる格闘技大会で勝ち続け「不敗神話」を作り上げる凱。<br />それでも満たされない虚しさに豪遊を繰り返す彼の肉体はいつしか蝕まれる。<br />一方、弟子の格闘技トーナメントへの参戦を許した英治郎は、マスコミに「常勝軍団の総帥」と祭り上げられる。<br />理想とは正反対の現実に苦悩する彼は、いまや頂上を極める凱と対決し、その事態に終止符を打つことを決断する。<br />両者激突。<br />果たしてその結末は。<br />感動の完結!〈解説・夢枕獏〉