から揚げの秘密 ひぐまのキッチン
人見知りの性格が災いしてか、就活をことごとく失敗していた「ひぐま」こと樋口まりあが、米、粉、砂糖などを扱う小さな食品商社「コメヘン」に入社して9か月――。
大学で学んだ応用化学とはまったく結びつかない社長秘書の仕事に四苦八苦。
加えて、ろくにキッチンに立ったことなどなかったのに、社長を訪ねてくる友人や取引先を相手に、料理をふるまわなければならないこともあり……。
「はいよ」が口癖の社長・米田をはじめ、自称「倉庫番」の管理部長・安藤、嫁ぎ先からときどき電話をかけてくる元先輩秘書の吉沢など、心温かな人々に囲まれ順調な日々を送りつつ、「自分にはなにか足りない」とも感じていたまりあの頭のなかで、あるアイデアがふくらんでいく。
新人キマジメ秘書が奮戦する、ほっこり美味しいお仕事小説。
【目次】筍はいちはやく一一一個のフォーチュンクッキー恋と野心とギムレット冷やし葛うどんにあったか赤飯そばのおいしい時期から揚げの秘密
更新中です。しばらくお待ちください。